合唱団発足ストーリー

合唱団の誕生は1989年の秋でした……。
 

 「障害者が『第九』を歌いたいと言っているので指導してやって欲しい。」と請われてやってきた新田光信、瀬尾美智子の両氏は、集まっている障害者の集団を前にしてただ驚きの様子であった。

 「言葉や声の出ない障害者が、世界一難しいと言われる『第九』の合唱部分を歌えるようにするにはどのように指導すればよいのだろうか?」音楽家としての立場では考えも及ばず、途方に暮れた、と氏は後に語っている。

 「第九をやろう」との呼びかけに「大工の弁当をどうやって作るの?」「トンカチを持って何のリハビリやるの?」と言っていた当時の障害者達は、今、「第五パート」をそれなりの力で自分のものとし、舞台から生命の証として歌い、連帯感を呼びかけるまでになった。

 共に歌う支援者達や、厳しくも愛を込めて指導していただいた新田先生のお力で合唱団はドイツやニュージーランドでの演奏にも出かけた。第五パートを編み出してくれた新田光信氏は、しかしながら、1998年5月に悪性の感冒で急逝。団員たちにとっての悲しみは筆舌に尽くしがたいものがあった。

 その後、彼を継承する音楽家達によって守られ、「私たちは心で歌う目で歌う合唱団」は、2000年には、『21世紀の平和を祈るメッセージ』を贈るべくニューヨークのカーネギーホールで演奏し、大成功を収めた。
 そして、2002年には、『アジアの平和と日韓障害者文化交流のための愛の音楽会』を韓国で開催。多くの障害者たちと共演し、交流の輪を作り、両国友好の絆を結んだ。

 今や、「第五パート」を加えた五部合唱の『第九』は生命の応援歌として静かな波を起こして、日本から海外へと広がってきている。
 世界に向けて、平和のために、連帯のために、「Alle Menschenn werdenBrueder=全ての人間は兄弟になる」の呼びかけをしていきたい、これが私たち合唱団の願いでもあります。

あなたも、私たちと一緒に歌いませんか!

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