ハローヒポの5年間

「ハローヒポの5年間」

 5年前までレンガの家の乗馬グループは、あちこちの馬場を借り歩いていました。雨の日、雪の日はお休み。今、私たちは覆い馬場を持つハローヒポを得ました。多くの方のご寄附(タイル画による)をいただき、出来上がった時の奇蹟のような開会式を思い出します。
 5年後皆様にここまでやれるようになりましたとご報告ができることがとても嬉しいです。
 
 さて、去る6月1日から4日まで行った「障害者乗馬クリニック」の一部をお届けします。私たちの乗馬への取り組みの様子やライダーの頑張りがお伝えできれば幸いです。



◎ライダープロフィール
年齢24才  性別/女
乗馬暦 毎週1回 4年  障害名/知的障害
問題点
座りが不安定で背が丸くなり、肩が縮こまったまま固まっている。
クリニック内容
1 騎乗方法
 ・歩行ができるので、抱き上げて乗せるのではなく、バックマウント(後ろ向きに乗せる)ライダー自身に意識を持たせて騎乗させる。
 ・鞍の前の部分に脚をのせたまま、数周歩き、脚をリラックスさせる
2 姿勢の安定
 ・鞍の前に、バーのような体を支えるものがあると自分自身で体を支えられるのではないだろうか。
 ・色々な運動を馬上で行うことで、緊張した筋肉をゆるめる。頭や、肩を動かす運動を取り入れるとより効果的である。
 ・運動は、胸を開き、関節をゆるくやわらかくした状態で行うべきである
3.より安定した姿勢を作る
 ・ムートンで、後ろ向きに乗るのも効果的である。
(鞍を取り替え、後ろ向きに騎乗)
 ・馬が常歩で動き出すと、背中に刺激がよく伝わっているのが分かる。ライダーが馬の尻に手をつき、体を支え、背骨を伸ばすことで、より背中に刺激が伝わる。
改善点
 下馬時、背中が伸び、姿勢が良くなった。歩行がスムーズになった。



◎ライダープロフィール
年齢30才  性別/男
乗馬暦 毎週1回 3年 障害名/自閉傾向
問題点
発進、コントロールは意欲的に覚えるが、とまれの合図を覚えることができない。(目を合わせない)
クリニック内容
1.準備
 ・常歩で数周し、身体をほぐす。
 ・手綱を持つ(親指は手綱の上に)
 彼が好きな色を手綱につけると良いかもしれない。
 ・必ず正しいやり方を教えること。
 自閉症の場合、一度インプットしたことを、変えることは難しい。また、一つのことを色々な方法で教えると混乱するので統一した方法で教えること。
 シンプルに、そして簡潔に伝えることで混乱を防げる。
2.手綱操作
 ・三角コーンの間を通り抜ける。
 ・通り抜けた後、次の三角コーンの間を通り抜ける。
 ・ライダーが、コーンを見て、とっても上手くできていた。
3.停止の練習
 ・コーンとコーンの問で停止。
 ・両サイドでライダーの手を持ち、使い方を教える。
 ・少しずつ、自分でできるように 介助を減らす。
 ・繰り返し練習し、介助なしで停止することが出来た。
4.速歩の練習
 ・姿勢を保持するように 特に速歩から常歩への移行の時に前かがみにならないように注意する。
 ・移行する前に「一・二・三 体を後ろに」と声をかけると未然に防げる。
改善点
 目標物を置き、分かりやすくゲーム感覚で練習することで、とまれの必要性をライダー自身が感じ、覚えようと意識を向けることができた。 

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